オルソケラトロジーというのは、特殊なコンタクトレンズによって角膜を一定のかたちに長時間固定することで、そのかたちに癖付ける治療法です。レンズを外しても、角膜がレンズで矯正したかたちに癖付いて変形しているので、その癖がとれてしまうまでの間は裸眼で問題なく生活できるようになっているというわけです。

 

なので、その効果は恒久的なものではなく、レンズの装着をやめれば角膜が元の形に戻り、その時点で視力は元々の状態に戻るということになります。

 

オルソケラトロジーの一番の利点といえば、なんと言っても、手術をせずに、就寝時以外は視力矯正器具を使うことなく、裸眼で生活できるという点につきると思います。

 

すなわちメガネやコンタクトレンズをつけていては危険なことをする人や、手術をするとリスクが大きい人、または手術ができない人に対してとても有効な手段です。

 

ただ、このオルソケラトロジーという治療法は軽度の近視にしか適用しないというものなので、強い近視・遠視・乱視には効果が期待できず、治療することができません。また角膜や網膜の病気だと診断されていたり、ドライアイだったりすると治療ができないと思っておいた方がいいです。特に角膜に関しては、病気ではなくても、形状が極端に緩かったり、きつかったりしても使えないことになりますので、事前の検査でNGが出ることもあります。

 

海外ではオルソケラトロジーを、18歳未満の子どもたちの近視の予防に用いるという使い方がメジャーなようです。成長期の子どもの近視が進行していくのを防ぐための治療法として効果的だと考えられているからです。

 

ところが今の時点では日本での適応年齢は日本医師会により、20歳以上とされています。個人的には日本の体質上、リスクが高いというよりは「臨床された実例がないので、成長期の子どもの体の発達にどのような影響を及ぼすかはっきりしたことが言えないので、責任はとれません。」という意味合いが大きいように思いますが、自身の子どもにオルソケラトロジーの治療を考えるときにはやはり気になりますね。

 

けれど、医療機関によっては4歳ぐらいからの治療を対象にしているところもあります。やはり子どもに限らず成人であったとしても、レンズのリスクや限界を知った上で眼科医の管理のもとに行うのは基本です。

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