ほとんどの人が「調節力」を意識しないで、40〜50歳くらいまで過ごします。そしてその頃になると近くのものが見えにくくなり、「老眼になってきた」ということを意識し始めます。

 

これは40〜50歳になるころに、調節力が4Dから2Dに低下して焦点距離が25〜50cmになるので、ものを読むときの平均的な距離である30cm前後の日常的なものを見ることの状態の変化に気付きやすいからだといわれます。

 

老眼=遠視と思っている人も多いかもしれませんが、実は全く違うもので、老眼というのは調節力が衰えることを言いますが、遠視というのは、遠くを見ても近くを見ても目の中に入ってきた光が網膜の後ろで焦点を合わせてしまう状態です。

 

逆に網膜の手前で焦点を合わせてしまうのを近視、網膜にぴったり焦点が合ってはっきりと見えることが「正視」といいます。つまり、角膜や水晶体から入った光が、網膜よりも近いところで焦点を結ぶものが「近視」、遠いところで焦点を結ぶのが「遠視」と呼ばれているわけで「近くは見えるけど遠くは見えないのが『近視』で遠くは見えるけど近くが見えないのが『遠視』」と多くの人が思い込んでいる俗説は勘違いなのです。

 

オルソケラトロジーでは「軽度の近視」の治療が可能とされています。近視や遠視は進行していくもので、完治はあり得ないものだと知ることができれば、その治療という方法を冷静に考えることができます。「見る力が弱い目」を正常な状態に保つためには、異常を矯正することが一番の近道であり、その方法を選ぶこと自体が、「見える目」を手に入れるためにはとっても大切なんだってことです。55

 

その矯正方法でレーシックを選ぶ人も多いとは思いますが「10年保証」という言葉に惑わされてはいけません。10年たったあと、変化しているであろう自分の眼球の状態と、残りの人生を考えてみれば、取り返しのつかない手術を早急決めるのは危険な気もします。

 

そう思うと、コンタクトレンズやメガネのような煩わしさはなくて、取り返しのきくオルソケラトロジーやオサートやICLには費用がかなりかかってしまうことは承知の上だとしても、魅力を感じます。

 

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